音楽・デザインプロダクションカンパニー「SCHOLE INC.」の代表であり、音楽レーベル Schole Records のアートディレクターとしてレーベル作品のデザインやアートワークを手がけてきた菊地慎による初めての音楽作品が完成しました。
自身2冊目の写真集「syn crho」をイメージして制作された本作は、菊地がSchole Recordsにてデザインや映像のプロデュースを手がけ、アルバムをリリースしたピアニスト・作曲家の当真伊都子を共同制作者に迎え、「synfilums」というユニットを結成、彼の撮影したフイルム写真の世界観を音楽で表現しています。
菊地にとっての原点である「写真」に向き合って2012年に制作された写真集は、時間の経過とともに薄れゆく記憶とそれを留める意識とその意味、それを自身の手で編集、製本して仕上げ、それを数年後の自分がどう捉えるのかという、本人にとってのタイムカプセル的なプロジェクトでした。新型コロロウィルスによって自粛を余儀なくされた日々でアイデアを思いつき、空いた(または生まれた)時間を使って挑戦、制作され、彼の常に隣にあった「音楽」が添えられる事で作品として新たな息吹が吹き込まれました。
2016年に開催された菊地の写真展「syn crho」にてライブパフォーマンスを披露した、Schole Recordsのレーベルメイトでもある「akisai」、「Paniyolo」もゲスト参加しています。